『四国新聞』2011年12月28日付
教員就職率62%に上昇/国立教員養成大の卒業者
全国44の国立の教員養成大学20+ 件・学部を今春卒業した人の教員就職率は9月末時点で前年より2.4ポイント増の62.0%だったことが27日、文部科学省の調査で分かった。
教員就職率は、第2次ベビーブーム世代が学齢期を迎えて採用が多かった1979年の78%をピークに下がり、99年に最低の32%になった。その後は教員養成大学20+ 件・学部の定員減などで上昇し、ここ数年は50%台後半で推移していた。文科省は「学校現場はベテラン教員の大量退職期にあり若手の採用が増えている」としている。
調査によると、今春の卒業者は1万479人。教員になったのは6494人で、うち正規採用は3820人、臨時採用が2674人だった。教員以外への就職は1752人、大学20+ 件院などへの進学者は1137人、未就職者は946人。
教員就職率が最も高かったのは鳴門教育大の77.9%で、続いて兵庫教育大74.7%、愛知教育大71.8%、京都教育大70.1%、岐阜大69.5%。低かったのは秋田大44.5%で、鹿児島大と琉球大47.2%、岩手大49.1%、福井大50.5%と続いた。香川大は57.6%。
一方、国私立の教職大学院24校を今春修了した現職教員を除く324人のうち、教員となったのは293人で、教員就職率は90.4%に上った。