高知大新学長に脇口氏(医学部長) 来年4月就任 選考会議で決定 『高知新聞』2011年12月28日付

『高知新聞』2011年12月28日付

高知大新学長に脇口氏(医学部長)  来年4月就任 選考会議で決定 

 高知大学は27日、相良祐輔学長の任期満了に伴う学長選考会議を開き、同大医学部長の脇口宏氏(65)を次期学長に選出した。任期は、2012年4月1日から4年間。

 学長選には、脇口氏と独立行政法人大学評価・学位授与機構理事の岡本和夫氏(63)が出馬。26日に教職員871人(うち棄権35)人による学内意向投票を行い、脇口氏424票、岡本氏407票、無効5票だった。

 理事や学部長、学外の有識者ら計11人で構成する学長選考会議は27日、2候補から将来構想や大学運営などの考え方を聞き取った上で、意向投票も参考にして協議。選考会議事務局の同大総務課によると、全員一致で脇口氏に決定したという。決定理由やメンバーは非公表としている。

 脇口氏は、愛媛県出身、岡山大医学部卒。香川県立中央病院の小児科医師などを経て1979年から高知医大助手。01年同大教授、08年から現職。専門は感染症や小児血液・腫瘍学など。県内の乳児死亡率の改善などに取り組んでいる県周産期医療協議会の会長も務めている。

 同大によると、脇口氏は文部科学省から正式任命されるまではコメントできないとし、大学運営への抱負などは来年4月の就任後に発表するとしている。

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