復興事業に福島大12件/ 国立大協採択 農地回復研究など『読売新聞』福島版2011年12月5日付

『読売新聞』福島版2011年12月5日付

復興事業に福島大12件/ 国立大協採択 農地回復研究など

 全国86の国立大学が加盟する国立大学協会の「震災復興・日本再生支援事業」で、福島大が申請していた12件が採択された。福島大は、農地回復の研究や子どもたちへの支援ボランティアといった活動などを行う。

 同事業は、各大学の特色や専門分野を震災復興に生かしてもらおうと新設。国大協が今年度から3年間、1件あたり年額100万円を上限に最大で事業費の半額を補助する。

 9月から募集を始め、全国45大学から計128件の申請があり、選考の結果、33大学67件が採択された。福島大は、13件を申請し、全採択数の2割近くにあたる12件が選ばれた。

 採択された主な事業は、原発事故・放射能汚染に対応した産業復興支援と情報共有化(経済経営学類・小山良太准教授)、子どもの心のストレスアセスメント(影響評価)(共生システム理工学類・筒井雄二教授)、牧草地や野良牛の放射性物質の分布調査(同・難波謙二教授)など。

 福島大はこれまでも、放射性物質の影響調査や学生によるボランティアなど様々な活動を行っており、同大は「福島の震災復興に向けた活動を継続的に取り組んでいきたい」と話している。

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