大分大PRへ学長が“出陣”『大分合同新聞』2011年12月1日付

『大分合同新聞』2011年12月1日付

大分大PRへ学長が“出陣”

 大分大学は県内外の高校に北野正剛学長が出向いて直接生徒に語り掛ける大学説明会を始める。少子化が進む中でどの大学も優秀な学生の確保が重要課題になっており、学長がPRの先頭に立って受験者の掘り起こしを狙う。同大は学生の4割強を県内出身者が占め、県内の急激な少子化への危機感も背景にある。15日に岩田学園(大分市)で初めて開く。

 岩田学園では中3と高校生(高3は希望者)を対象に、北野学長が1時間程度、各学部の概要を説明する。自身の専門分野で、国内最先端の治療を実践してきた内視鏡手術の現状も話す予定で、「医学部を含む大分大の魅力を伝えたい」と意気込んでいる。

 県内の普通科校のうち大学進学率が高く、医学部や難関校への進学者も多い数校で開催を検討。県外では受験者を毎年10人前後送り出している長崎、鹿児島両県の離島の高校などでも開催を計画している。

 大分大によると、今春入試の志願者総数4909人のうち、県内出身者は1801人。県内の18歳人口(国勢調査)は2010年に1万816人で00年より約3千人減った。今後も減少傾向が続き、「志願者数の低下に直結しかねない」と危機感を強めている。

 大分大では講義の映像を県内各地の高校に遠隔配信するといった「高大接続教育」にも力を入れている。同大入学企画支援センターは「大学での学びについて高校生に理解を深めてもらうとともに、結果的に大分大を志す学生の増加につながることを期待したい。優秀な学生を県内で育てていきたい」としている。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com