『朝日新聞』2011年11月22日付
湯沢翔北高に新設の「専攻科」、秋田県立大と連携協定
湯沢翔北高校(秋田県湯沢市)に来春新設される専攻科「生産技術科」の教育内容を深めようと、秋田県教委と県立大が21日、連携協定を結んだ。県立大システム科学技術学部の教員を高校へ派遣することや、生産技術科の生徒が大学の授業を受けられるよう協力する。将来的に編入制度も検討する。
専攻科は高校卒業後、さらに専門性を身につけるための2年制の課程。湯沢翔北高に同時に介護福祉科も置く予定で、県内では45年ぶりの設置となる。
県庁で協定書が交わされ、米田進・教育長は「湯沢から、県外、そして世界でも活躍できる人材を育てたい」、小間篤・県立大学長は「大学教員が高校をよりよく知ることで、大学での初年次教育のあり方にも生かしたい」と述べた。
県立大によると、専攻科の生徒は週1回程度、県立大の本荘キャンパスを訪れ、大学生とともに機械加工学や生産管理工学などを学ぶ予定。水野衛教授は「講義以外でも補講を充実させ、サポートしていきたい」と話した。
文部科学省によると、全国に専攻科を置く高校は137校(2010年度)あり、担当者は「学んだ内容が仕事につながる実学的な部分が多い」と説明する。