『読売新聞』2011年11月23日付
新大不正契約防止検討委 「提言」固まる
新潟大学(下條文武学長)の先端医療機器購入を巡る不正契約問題で、同大の不正行為等防止検討特別委員会の第4回会合が22日、非公開で行われ、次回とりまとめる提言書(中間まとめ)の骨格が固まった。
同大によると、提言の主な柱は、〈1〉学長と理事で構成する役員会の権限強化〈2〉理事・副学長の役割分担・権限の明確化〈3〉大学運営会議など審議機関の改革(廃止も含む)――の3点。役員会と同会議のメンバーが重複しており、役員会での議論が不足していた点などを踏まえたという。
12月15日の次回会合で、提言書をまとめて大学側に提出、学内改革に生かす。その後は、中堅ゼネコン「安藤建設」(東京都港区)との訴訟で新事実が発覚し、大学経営上の改善点が出た場合に、随時会合を開くことにしている。