『山陽新聞』2011年11月18日付
大学の枠超え被災地支援
「岡山学生連合」20日発足
被災地支援などに取り組む「岡山学生連合」の立ち上げに向けてメンバーと話し合う白髪さん(右)
東日本大震災の被災地を支援する県内大学20+ 件生の総合団体「岡山学生連合」が20日、発足する。各大学で個別にボランティア活動に当たってきた団体や個人が手を結び合うことで、より幅広く、継続的な支援につなげる狙い。発足式には6大学から約30人が出席予定で、発起人の一人、環太平洋大2年、白髪光洋さん(19)は「学生の力を復興にもっと生かしたい」と意気込んでいる。
白髪さんは8月、岡山経済同友会が岩手県大槌町に派遣した学生ボランティアツアーに参加し、がれき処理などに従事。現地のニーズは多岐にわたる上、長期的な支援の必要性を強く感じたという。
この経験を踏まえ、多くの学生が連携すれば「互いにノウハウを学び合えるし、より幅広く長期的な支援も実行できる。大学20+ 件の枠を超えた総合団体となれば自治体、民間企業などの協力も得やすい」―として、他大学20+ 件の団体や学生らに協力を呼び掛けてきた。
20日は午後1時から、岡山市北区南方のきらめきプラザで発足式を兼ねた第1回ミーティングを開催。くらしき作陽大、倉敷芸術科学大、県立大、岡山理科大、中国学園大、環太平洋大の活動団体代表や個人が集まり、これまでの取り組みを紹介し、今後の計画について話し合う。
白髮さんは「多くの学生に参画してもらい、それぞれが学ぶ知識を被災地に生かしてほしい」と、当日参加も呼び掛けている。