大学院大が創立式典 沖縄振興への貢献期待『琉球新報』2011年11月20日付

『琉球新報』2011年11月20日付

大学院大が創立式典 沖縄振興への貢献期待

 沖縄科学技術大学院大学学園(OIST、ジョナサン・ドーファン学長)の創立記念式典が19日、恩納村谷茶の同大メーンキャンパスで開かれた。式典には同大関係者、県内各機関や文部科学省、国内外の高等教育機関の関係者ら約500人が出席。世界最高水準の科学技術の研究・教育による科学技術の振興と沖縄の自立的発展への寄与に期待を寄せた。

 ドーファン学長は式辞の中で「卓越した技術、科学における教育や研究を行うことで、沖縄県の振興に今後とも貢献したい。そして日本と世界の科学技術の発展に力を尽くしたい」と展望を語った。

 有馬朗人同大学園理事は「県民の誇りになると同時に日本の大学の国際化の起爆剤となってほしい」と激励。川端達夫沖縄担当相は「科学技術は人類の夢を実現する。大学院大学の目的実現、沖縄の一層の発展に向け全力を尽くしていく」と力を込めた。

 仲井真弘多知事は「沖縄科学技術大学院大学が沖縄発の科学技術イノベーションの原動力となることを祈念する」と述べた。

 米マサチューセッツ工科大学名誉学長のチャールズ・ベスト博士が基調講演を行い「OISTは沖縄で生まれ、育まれる。年月とともに沖縄に大きな恩恵をもたらすだろう。さらに頭脳統合時代のグローバルな機関として世界にも貢献するだろう」と期待した。

 同大では現在、世界各国から約200人の研究員が所属し、2012年9月の開学に向けて準備を進めている。5年一貫制の博士課程のみで入学定員は1学年20人。専門分野の枠に縛られない学際的な研究が特色だ。

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