『毎日新聞』2011年11月16日付

九州大：巨大アンモナイト化石などお宝展示　創立１００周年記念展　 

脊椎（せきつい）動物の骨格標本を見る有川節夫・九州大学総長（中央）ら＝九州国立博物館で勝野昭龍撮影 

　創立１００周年を記念した「九州大学百年の宝物」展が１５日、福岡県太宰府市の九州国立博物館で開幕した。１２月１８日まで。 

　九大では７４０万余点の学術的資料を収集・保管している。「百年の宝物」展ではうち１５００点を展示。１階ホール（無料）には最大径６５センチの巨大アンモナイトの化石、絶滅危惧（きぐ）種ヒクイドリの骨格標本などを展示。写真で見る「九大百年」展も。 

　４階展示室（有料）には「江戸時代　異国への関心と科学・産業の発展」のテーマで、シーボルト作の初版本「ＮＩＰＰＯＮ」にあるオタクサ（滝本お滝）の肖像画や福岡城下絵図などがある。 

　九州大の前身、九州帝国大学は１９１１年、京都帝国大学福岡医科大学と、新設された工科大学とを統合して４番目の帝大として発足。１００周年記念行事は東日本大震災で来年に延期された。