岡山大が留学生同窓会、世界中に卒業生ネットワークを『読売新聞』2011年9月27日

『読売新聞』2011年9月27日

岡山大が留学生同窓会、世界中に卒業生ネットワークを

来月設立 研究、ビジネスで連携

 岡山大は、留学生に卒業後も母校とのつながりを持ってもらおうと、外国人向けの同窓会を10月22日に初めて設立する。

 これまで学部ごとの同窓会はあったが、日本人と比べ参加は少なかったといい、教育・研究の国際化が進む中で、世界中で活躍する卒業生のネットワークを作り、大学の活動に役立てる狙いがある。会長に就任予定の張紅・法学部教授は「卒業後、連絡先が分からなくなっている人も多いが、組織を作って旧交を温め、研究やビジネスにも役立つ関係を目指したい」としている。(辻田秀樹)

 1949年に新制大学として設置された岡山大の留学生は、59年に2人を受け入れたのが始まり。その後、学部や大学院を卒業した留学生は約3200人に上る。現在では、中国、韓国、エジプト、フランスなど約40か国、約500人の留学生が在籍している。

 学部ごとの同窓会では、留学生は母国に帰国したり、仕事が忙しかったりして参加が少ないのが現状。

 岡山大の国際戦略を検討する国際センターの岡益己・副センター長は、「卒業後、世界の様々な分野で活躍している留学生と大学のつながりを、何とかもう一度持たせられないか」と張教授に声を掛け、今年に入ってから設立準備を進めてきた。

 中国出身の張教授も、88年から留学生として大学院で会社法を学び、修士号を取得した岡山大への愛着はひとしおといい、「日本語が全然、分からなかった私が、日本で初めて訪れたのが岡山だった。困った時に色々な方に助けてもらった岡山は私の第二の古里。同じ思いを持っている人たちが集い、交流出来る場をつくりたい」と話した。

 同窓会は当面、情報交換などのため、年に1回程度の総会を行う。将来的には、東京や北京などにも支部を設け、教育、ビジネス面などの交流も進めたい考えだ。

 10月22日午後2時から同大学国際交流会館で、設立総会と設立記念パーティーを開く。会費は無料。参加希望者は10月10日までに同センター(086・251・7047)に申し込む。

 

 

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com