東海4県の8国立大 全国初用品購入、研修など『読売新聞』2011年9月28日付

『読売新聞』2011年9月28日付

東海4県の8国立大 全国初用品購入、研修など

協定書への署名を終え、握手を交わす8大学の学長

 愛知、岐阜、三重、静岡4県の国立8大学は、それぞれの教育研究や社会貢献活動を支えている事務部門の効率化や省力化を図るため、27日、共通する事務作業を連携して処理することで合意した。同日、名古屋市昭和区の名古屋大学鶴舞キャンパスに8大学の学長が集まり、協定書に調印した。文部科学省国立大学法人支援課によれば、複数の国立大学が包括的な事務連携を決めたのは全国でも初めてという。 

 事務連携に参加するのは、名古屋大、愛知教育大、名古屋工業大、豊橋技術科学大、岐阜大、三重大、静岡大、浜松医科大。協定書によると、8大学は27日付で、各学長をメンバーとする「東海地区国立大学法人事務連携協議会」を設置。同協議会のもとに各大学の事務担当理事や事務局長でつくる幹事会を置いて、事務用品の共同購入、職員研修や資産運用の共同実施などを検討し、来年度にも連携をスタートさせるという。 

 連携の検討対象としては、コピー用紙など事務用品の共同購入、各大学が海外に置いている国際交流拠点の共同活用、大災害時の危機管理対応など12分野に及ぶ。名古屋大学の浜口道成学長は27日の記者会見で、「単なる経費削減や省力化にとどまらず、連携を通じて参加する大学全体の活力も向上させたい」と語った。

 

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