京大が創薬研究拠点 13年春、産学連携の中核に『日本経済新聞』2011年9月22日付

『日本経済新聞』2011年9月22日付

京大が創薬研究拠点 13年春、産学連携の中核に

 京都大学が2013年春に、医学部構内に創薬研究拠点を新設することが21日、明らかになった。名称は「メディカルイノベーションセンター棟」で、事業費は22億5000万円。大学と製薬会社が共同で新薬を開発するための大規模な研究室を複数設け、産学連携プロジェクトの中核施設と位置付ける。

 来年春に着工し、京大医学部付属病院西側の「iPS細胞研究所」に隣接する敷地に拠点を建設する。地上5階建てで、延べ床面積は約7000平方メートル。事業費のうち15億円は経済産業省の補助でまかなう。

 拠点の上層階には大学と企業による共同研究用の研究室を設ける。京大と連携して創薬研究を進めている武田薬品工業など、4社程度が入居するとみられる。下層階はヒトの細胞・血液を解析する研究室や動物実験室などで構成する。

 京大は臨床研究を手がける付属病院の探索医療センターと新拠点を連携させ、医学分野の先端研究を製品化に結びつけたい考え。新薬候補物質のスクリーニングから動物実験、臨床研究まで、創薬に必要な作業を学内の施設で一貫して進められるようにする。

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