発達障害に高度な治療、支援 福井大病院が専門外来開設『福井新聞』2011年9月22日付

『福井新聞』2011年9月22日付

発達障害に高度な治療、支援 福井大病院が専門外来開設 

 子どもに増える発達障害の高度な治療や支援を目指し、福井大医学部附属病院(永平寺町)は21日、小児科と精神科が連携した専門外来「子どものこころ診療部」を開設した。両科が連携した専門外来は全国でも珍しいという。対象年齢は0~18歳。電話予約制で10月3日から診療を始める。

 発達障害は従来、小児科を中心に、神経科精神科などでも個別に対応してきた。専門外来は両科が連携することで、神経科学や精神医学なども踏まえた多様な治療や支援を行う狙い。MRIなど先端的な画像技術も用い、脳機能の面からの診断・治療も行う。

 患者は発達障害を中心に、いじめによる心的外傷後ストレス障害(PTSD)や子どものうつ病、睡眠障害なども対象。

 診療部長の重松陽介教授のほか小児科医と神経科精神科医5人体制。外来棟の一部を改修し診察室、相談室、検査室を一室ずつ設けた。壁には福井大附属小の児童らが描いた怪獣などの絵をあしらい、明るい雰囲気を演出している。

 開設式は同病院の診療部前であり、同病院の山口明夫院長が「心に病を持つ多くの親や子の支えになりたい」とあいさつ。関係者がテープカットし開設を祝った。

 診察の予約は同大医学部=電話0776(61)3111=から内線3195へ。10月以降は内線3240へ。

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