地域医療:担い手育成 愛大病院にセンター開所--東温『毎日新聞』愛媛版2011年9月21日付

『毎日新聞』愛媛版2011年9月21日付

地域医療:担い手育成 愛大病院にセンター開所--東温

 地域医療の担い手を養成する愛媛大医学部付属病院地域医療支援センター(東温市)が開所した。同センターで学んで県内で地域医療に従事する医師が26年度には70人以上になる見込みで、同大学は「担い手育成の拠点にするとともに、地域医療に携わる医師が1カ所に集まることで相乗効果も」と期待している。

 同大学では06年度から、卒業後に研修期間を含む9年間を県内の地域医療に携わることを条件に奨学金を出す「愛媛枠」を創設。現在、同枠で入学した40人の学生が地域医療の医師を目指している。

 学生は卒業後2年間、県内15カ所の病院で研修医として初期臨床を研修し、その後7年間は県内の病院で地域医療に取り組む。

 さらに、県内でも地域医療の担い手となる医師が不足しているため、同大は09年から順次、東・中・南予の病院に医師を派遣し、「地域医療学」「地域救急学」「地域医療再生学」の3講座を開設。地域医療の現場に近い病院での研修や実習に取り組んでいる。

 センターは鉄筋コンクリート3階建てで、総事業費5億円。研修医や学生の実習だけでなく、訓練用のシミュレーターで地域医療に携わる医師が最新の医療技術を学ぶ機能も備える。【栗田亨】

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