『毎日新聞』2011年9月16日付

行政刷新会議：野田政権初　民間議員倍増、片山氏ら起用

　野田佳彦首相は１５日、就任後初の行政刷新会議を首相官邸で開いた。新たな民間人議員に、片山善博前総務相、葛西敬之ＪＲ東海会長、松井孝典・東京大学名誉教授－－の３氏を起用。これまで３人だった民間議員を６人に増員した。「民主導の行政改革」をアピールすることで、増税への地ならしを進めたい考えだ。

　独立行政法人の再編や規制・制度改革などを協議するための有識者や企業経営者らによる分科会の設置も決めた。年内にも独法の統廃合案を取りまとめる。首相は会議の冒頭、「事業仕分けをより深化させ、行政刷新を確固たるものにしたい」と語った。

　片山氏は刷新会議の初代民間議員で、１０年９月から１年間は、総務相として議員に就いていた。葛西氏は旧国鉄の分割民営化に取り組み、松井氏は事業仕分けで「仕分け人」を務めた。【光田宗義】

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　■行政刷新会議の民間メンバー
葛西敬之・ＪＲ東海会長
片山善博・慶応大教授（前総務相）
草野忠義・元連合事務局長
松井孝典・東大名誉教授
茂木友三郎・キッコーマン名誉会長
吉川広和・ＤＯＷＡホールディングス相談役