信大法科大学院の新司法試験合格者 7.7%の4人 合格率は低下『信濃毎日新聞』2011年9月9日付

『信濃毎日新聞』2011年9月9日付

信大法科大学院の新司法試験合格者 7.7%の4人 合格率は低下

 2011年の新司法試験で、信大法科大学院は合格者が前年より1人減の4人だった。論文試験の採点に進める短答式試験の合格者は前年の16人から28人に増えたが、最終合格者は伸びなかった。8日会見した信大大学院法曹法務研究科長の米田保晴教授は「もっと多くの合格者を出すように努力しなければ」とする一方、「従来並みの合格者を出せたのは、これまでの取り組みの成果」と評価した。

 信大の受験者数は52人。合格者4人のうち2人が初の受験で、2回目と3回目が1人ずつ。年代は20代2人、30代2人。男性3人、女性1人で、4人のうち3人は県内出身者だった。これまでの合格者は、初の修了者が試験に臨んだ08年がゼロ、09年が4人、10年が5人。受験者数が年々増えており、合格率は前年の12%から低下した。

 文科省は、新司法試験の合格率が全国平均の2分の1未満が3年続き、その3年目の入試の競争倍率が2倍未満の法科大学院に対し、補助金を削減する方針を示している。信大の合格率が全国平均の2分の1を下回るのは昨年に続いて2年連続。11年度入試の競争倍率も1・59倍だった。

 米田科長は「合格のボーダーラインの学生が多く、しっかり取り組めば合格率も上がるはず。削減の対象になるとは考えていない」と述べた。

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