県内4大学単位互換実施へ『読売新聞』富山版2011年9月9日付

『読売新聞』富山版2011年9月9日付

県内4大学単位互換実施へ

知事・学長会談で合意 「高大連携」も推進

 石井知事と県内4大学の学長が8日、富山市内で初めて会談し、県立高校と大学の連携を推進する「高大連携連絡会議」を新たに設置することや、大学間での単位互換を進めていくことで合意した。単位互換はほとんどの都道府県で実施されており、県内でようやく動き出すことになった。

 富山大、県立大、高岡法科大、富山国際大の学長が出席。これまで、高校と大学が個別に連携し、大学教員が高校で専門性の高い授業を行うなどしてきたが、石井知事は「総合的にとらえ、一体的に取り組む必要がある」として、県、県教委、4大学で構成する連絡会議の設置を提案した。

 大学間の単位互換を巡っては、交通手段の問題などで県内で動きが鈍く、現在、富山大・県立大の大学院間のみ。両大学間でも「ここ2、3年は実態がない」(前沢邦彦県立大学長)が、石井知事は「補完し合い、レベルの高い教育や研究ができる」とし、賛同された。遠藤俊郎富山大学長は「一部の教員に負担が集中し、大学の授業に支障が出ることもある」と課題を挙げた。来年度から段階的に導入することを目指し、検討会か委員会を作り、県がオブザーバーなどの形で参加する。

 単位互換などの連携を進めるため、各大学が参加する大学コンソーシアム(共同事業体)の設立を目指すことでも合意。県によると、このようなコンソーシアムは、42都道府県ですでに設立されているという。

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