耐震化:国立大など5年間で1.1兆円 文科省計画『毎日新聞』2011年8月26日付

『毎日新聞』2011年8月26日付

耐震化:国立大など5年間で1.1兆円 文科省計画 

 文部科学省は26日、全国の国立大学と大学病院、高等専門学校などの本年度から2015年度までの施設整備5カ年計画を策定した。東日本大震災で、東北大などの建物に大きな被害が出たことから、老朽施設の改修や建て替えによる耐震化が急務とし、施設整備全体では5年間で最大1兆1000億円が必要とした。 

 5カ年計画は01年から策定され今回は第3次。計画は、築25年以上で改修が必要な建物の床面積が全体の約4割に達し、耐震性不足が懸念されるとともに、研究や教育のスペースも不足していると指摘。また大学病院は先端研究と地域医療の拠点として機能強化が求められるとした。 

 必要な費用は老朽施設の改修などが6500億円、施設の新増築が2300億円、病院の再整備が2200億円と見積もっている。国立大などの建物は、5年間で100%の耐震化率を達成するとした。

 財源は国庫補助金や大学の自己資金。国庫補助事業の選定では、教育研究実績などで効果が高い施設を優先するとした。

 

 

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