大田市立病院:医療充実へ寄付講座、10月開始 費用、研究拠点提供『毎日新聞』島根版2011年8月4日付

『毎日新聞』島根版2011年8月4日付

大田市立病院:医療充実へ寄付講座、10月開始 費用、研究拠点提供

 大田市は3日、市立病院(同市大田町)の医師不足に対応するため、外科的処置もできる内科系総合医を育成する島根大医学部の寄付講座「総合医療学講座」を10月にスタートさせることを明らかにした。同市が費用のほか臨床研究の拠点として同病院を提供し、診療に従事する医師を確保する。大学寄付講座を利用した医師確保の取り組みは県内初。

 市によると、講座は同大医学部キャンパス(出雲市)と同病院の2カ所を拠点に開講。臨床の指導は同病院内に設置した「大田総合医育成センター」で、野宗(のそう)義博副院長(外科)のほか、東京と益田から招いた2人の医師が教授、准教授としてあたる。同病院での診療も担当し、これまでより診療態勢が充実する。

 一方、講座の教員(教授、准教授、講師、助教)について市は医師16人程度を想定していたが、公募で予定人数に達しなかったため、規模を縮小。出雲と大田で教授2人でのスタートとなり“見切り発車”の色が濃い。

 また市は、同病院の常勤医として、橋本昌典(54)=脳神経外科、橋本朋子(56)=神経内科=の両医師が着任したことを明らかにした。2人は夫婦で、それぞれ脳神経外科部長、総合内科部長を務める。【鈴木健太郎】

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com