山形大、卓越技術者を教員に登用へ 13年開設の有機EL施設『山形新聞』2011年07月06日付

『山形新聞』2011年07月06日付

山形大、卓越技術者を教員に登用へ 13年開設の有機EL施設 

 山形大は5日、次世代照明として注目される有機EL(エレクトロルミネッセンス)照明の先進技術開発や実用化に取り組むため米沢市に開設する「有機エレ クトロニクスイノベーションセンター」(仮称)について、2013年の開設に合わせ民間企業などから10人程度の「卓越技術開発者」を同大教員に新たに登 用する計画を明らかにした。

 同日開かれた学長定例会見で、結城章夫学長と高橋辰宏工学部副学部長が、経済産業省のイノベーション拠点立地支援事業に同センター開設が採択されたこと について説明。結城学長は「世界的拠点づくりに向けて大きな前進」、高橋副学部長は「5年から10年のスパンでしっかりと産業化を目指していく」と述べ た。卓越技術開発者の招聘(しょうへい)は将来的には20人程度を見込んでおり、研究費、人件費に文部科学省の補助事業を活用したい考え。

 センターの総工費15億円のうち地元負担分の5億円について、結城学長は「基本的には大学で賄うが、県にも資金援助をお願いしている。用地は米沢市に取得、提供してもらう方向で依頼しているところだ」と説明した。

 センターは米沢市の米沢オフィスアルカディア内に建設予定。建物は平屋の2棟で、企業の研究者らと共同研究するクリーンルーム棟と、会議室、展示室など を備えたラボ棟に分かれている。延べ床面積は約3800平方メートル。13年春のオープンを目指しており、照明や半導体、太陽電池など有機エレクトロニク スの実用化・応用に向けて製品の試作などを行う。特に印刷方式による有機ELパネルなどの大量生産技術の開発に産学官共同で取り組み、世界に先駆けた実用 化を目指す。

 

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