鹿児島大学 防災研究センター設置 災害時拠点施設に 『南日本新聞』2011年6月30日付

『南日本新聞』2011年6月30日付

鹿児島大学 防災研究センター設置 災害時拠点施設に

 鹿児島大学(吉田浩己学長)は29日、豪雨や地震など自然災害の調査や研究、情報発信を担う「地域防災教育研究センター」を設置したと発表した。

 調査研究部門、教育部門、地域連携部門があり、全学科から教員、技師39人が参加。地震学や災害地質学、心理学などの専門家らが、災害発生時の調査や被災者の心のケア、市民講座での防災教育、地方自治体との連携にあたる。センター長には下川悦郎農学部教授(砂防学)が就任した。設置は28日付。

 昨年10月の奄美豪雨や3月の東日本大震災を受け、大学を中心にした地域の防災拠点設置を検討していた。

 吉田学長は「災害は時代とともに大規模、複合化しており、総合的な防災体制の確立が必須」と説明。下川センター長は「これまで災害発生時は、教員が個々に現地調査したり自治体と連携したりしていた。今後は、全学で迅速な対応ができる」と期待を込めた。

 

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