東工大、学長に大倉氏『日刊工業新聞』2011年6月30日付 

『日刊工業新聞』2011年6月30日付 

東工大、学長に大倉氏

 東京工業大学は伊賀健一学長の任期満了に伴い、後任の学長に大倉一郎理事・副学長(66)の就任を決めた。30日にも発表する。任期は10月24日から4年間。開設から20年強と比較的新しい生命理工学部出身の学長は前学長の相澤益男総合科学技術会議議員に次いで2人目となる。

 27日に教授らによる学内意向聴取の選挙を実施。これを受けて学長選考会議は28日、選挙で1位だった大倉理事を候補者に決めた。文部科学省の承認を得て正式決定する。

 大倉氏は企画担当で4人の理事・副学長の筆頭。国際、広報、大学評価の担当も務めた。中国・清華大学などと「アジア理工系大学トップリーグ」を2年前に立ち上げるなど、理工系単科大としての国際的な存在感向上に力を注いだ。専門は金属錯体触媒で、研究対象をポルフィリンなど生体金属触媒へ広げてきた。化学・バイオ系の大学・独立行政法人・企業との強いネットワークを持つ。

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