『京都新聞』2011年6月30日付
京大病院、医療機器開発へ新拠点完成
京都大医学部付属病院(京都市左京区)に、医療機器の開発と実用化を目指す産官学連携拠点「先端医療機器開発・臨床研究センター」が完成、記念式典が29日に開かれた。
研究棟は地上5階地下1階延べ約4700平方メートル。眼底や乳がんの画像診断機器の開発で共同研究を行うキヤノンからの寄付金5億円を含む15億円の総工費で建設した。
キヤノンとの共同研究のほか、MRIで用いられている核磁気共鳴を用いた新たな画像診断法や、次世代の放射線治療法の開発など九つのプロジェクトを今秋以降に進める。また、医療機器を開発、運用管理する人材の育成も行う。
三嶋理晃院長は「京大病院発の医療機器と技術を、全国の病院で使えるよう成果を挙げていきたい」と抱負を語った。