『毎日新聞』宮城2011年6月24日付
東日本大震災:東北大大学院が復興支援 工学研究科、石巻市と包括協定 /宮城
石巻市は23日、東北大大学院工学研究科(内山勝科長)と包括連携に関する協定書を締結した。大学の支援を受け、東日本大震災からの復興と新しい都市作りを推進するのが目的。震災を機に自治体と大学が包括連携協定を結ぶのは県内初。
石巻市役所で行われた調印式には、東北大側から原信義・副研究科長と市震災復興基本計画市民検討委員会の委員長を務める小野田泰明教授(大都市・建築学専攻)が出席。亀山紘市長は「高いレベルの研究成果と人材で、市の復興基本計画策定や復興事業に支援いただき、地域課題解決に向けた具体的取り組みが促進されることに期待する」と包括連携の意義を強調した。
東北大側は今後、石巻市の震災復興ビジョン有識者懇談会や復興基本計画市民検討委員会に人的、知的資源を提供するほか、地域課題の解決について継続的、かつ包括的に連携する。【石川忠雄】