東北大など11大学 科学者の役割、震災受け議論 仙台 『河北新報』2011年06月12日付

『河北新報』2011年06月12日付

東北大など11大学 科学者の役割、震災受け議論 仙台 

 東北大など全国の国・私立11大学で組織する学術研究懇談会(RU11)は11日、東日本大震災を受けて大学の役割を話し合うシンポジウムを仙台市内のホテルで開いた。

 井上明久東北大総長ら懇談会メンバー、学術関係者ら11人がパネル討論。唐木英明日本学術会議副会長は「日本は災害や原子力のリスクに対し、科学技術や経済力による限界を示してこなかった。安全神話が被害を広げた」と指摘した。

 山田信博筑波大学長も「(研究者側に)自然への理解に過信があったかもしれない」と反省点を述べた。「防災や新たな産業づくりなどに、大学の知見を注ぐべきだ」という意見も出た。

 シンポジウムには、市民や大学関係者ら約150人が参加した。RU11には東京大や早稲田大などが加盟。今後も震災をテーマとする会議を持ち回りで開くという。

 

 

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