県教委と大学が連携へ 推進会議25日発足『中日新聞』2011年5月19日付

『中日新聞』2011年5月19日付 

県教委と大学が連携へ 推進会議25日発足

 県内の4年制大学と県教委は25日、大学と小・中学校、高校の垣根を越えたさまざまな教育課題を話し合う連携推進会議を発足させる。子どもが大学教育に触れる機会を増やして学習意欲の向上を目指したり、大学のPRにつなげたりする狙い。県教委の担当者は「これまでは個々のつながりで大学教授の出前講座などにとどまっていたが、県教委が仲介役を務めることで、県内の教育連携の動きを広げたい」と話す。

 県内の4年制大学は東京(138校)、大阪(55校)に次ぐ49校。高校卒業者の4年制大学への進学率が5割を超える現状を踏まえ、推進会議の第1回会合は高校と大学の「高大連携」をテーマにする。

 33校の大学学長らと、県教委、名古屋市教委、県私学協会の関係者が出席する。

 高大連携の第一の目的は、高校生が大学教育に触れることで、将来の目標を見つけるきっかけを探し出すことにある。

 県内ではこれまでも、大学の教授らが高校に出向いて講義をしたり、高校生が夏休みなどに大学で集中講座を受けたりする取り組みが進められてきた。 

 ただ、個別の高校、大学の連携にとどまっていたため、県教委が間に立ち、相互を結び付けるインターネットサイトを設けることなども検討する。

 県教委の担当者は「どの大学にどんな講座があるのかが分かり、大学のPRもしやすくなるような仕組みづくりを進めたい。部活動などでの連携も考えたい」と話している。
 (鎮西努)

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