学力向上へ連携確認 県教委と鳥大が意見交換『日本海新聞』2011年05月19日付

『日本海新聞』2011年05月19日付

学力向上へ連携確認 県教委と鳥大が意見交換

 鳥取大学と鳥取県教委の意見交換会が18日、鳥取市内で開かれ、高大連携による学力向上の具体策や教員養成への協力などついて協議した。連携を図って事業を推進することなどを確認したが、県出身の鳥大合格者数では、工学部だけが志願者数が前年度を大きく割り込んだのに伴い、合格者数も全体の8・7%にとどまっていたことが報告された。

 両者の意見交換は8年目。鳥大からは能勢隆之学長をはじめ理事や各部長、県教委からは横浜純一教育長や各課長らが出席した。

 県教委は本年度、幼稚園・保育所から大学までの校種を超えた一貫性教育を「スクラム教育」として6カ所のモデル地域で実践し、県全体の学力向上を目指すことを説明。教員交流や相互授業への協力を求めた。

 鳥大側は今春の大学入試や卒業者の就職状況などについて説明した。入試では全体的に県出身者の合格者数が増えたものの、工学部だけは状況が変化。本名俊正理事は「県出身者が1割を切ったのはおそらく初めて。大学全体に占める県出身学生の割合(本年度は18%)をせめて25%にしたい」と語った。

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