梨大が防災研究センター 県と連携 人材も育成『読売新聞』山梨版2011年5月14日付

『読売新聞』山梨版2011年5月14日付

梨大が防災研究センター  県と連携 人材も育成

 山梨大が、防災対策の研究や人材育成の拠点となる「地域防災・マネージメント研究センター」を設立することが13日、分かった。県とも連携する。東日本大震災の発生で県内でも防災体制の見直し機運が高まる中、センター長に就任する鈴木猛康教授(防災工学)は「県内の防災に必要不可欠な存在を目指す」と意気込んでいる。

 センターは同大工学部土木環境工学科の付属機関として設立。同学科の研究者がそれぞれ個別に扱ってきた研究テーマを連動させ、県内で予想される地震、水害、火山噴火といった災害に対して幅広い側面から防災研究を行う。

 地域の自主防災組織のリーダー育成や、行政、企業、報道機関を対象にした防災教育を実施し、災害に強い県づくりに向けた人材育成にも力を入れる。

 鈴木教授によると、既に県に対して、同センターの運営への参加を打診している。県幹部は、「山梨大は『山梨の知の拠点』。(同センターの)研究成果を県の計画に反映させるなど協力したい」と話している。

 同大は、センター設立を今月下旬に発表する予定だ。同時に、地域住民や行政に向けて、巨大災害に備えて今後2年間で取り組むべき県内の防災対策についても、研究者の提案をとりまとめて発表する。

 大学に設置される防災研究拠点としては、東海地震や富士山噴火における防災研究と教育を行っている静岡大の防災総合センターなどがある。

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