『日本経済新聞』2011年5月7日付
愛知の大学・短大卒、就職率90％どまり ３月末時点
愛知県は６日、2011年春に県内の大学・短大を卒業した学生の就職率が、３月末時点で90.2％だったと発表した。前年同期を１ポイント下回り、1994年の調査開始以降で３番目に低く、厳しい就職状況が浮き彫りになった。
県内の大学36校と短大22校の計58校を抽出して調査した。
男女別では、男子が前年より2.1ポイント低い89.1％、女子は同0.1ポイント上回る91.3％だった。
今春卒業者は、昨年10月末時点の内定率が47.1％と最低を更新するなど、厳しい状況が続いていた。
県はこれまでに、就職先が決まらずに大学や短大、高校などを卒業した若者を対象とした就職支援事業を拡充。人材派遣会社に委託し、職場実習など研修を行っている。来春の卒業予定者の就職については東日本大震災の影響などがあるとみられ、県は「動向を注視したい」（就業促進課）としている。