仕送り、10年連続減=過去最低の9万1600円-私大新入生、家計調査時事通信配信記事2011年4月26日付

時事通信配信記事2011年4月26日付

仕送り、10年連続減=過去最低の9万1600円-私大新入生、家計調査

 首都圏の私立大学に昨春入学し、自宅外から通学する学生への平均仕送り額は過去最低の月9万1600円で、10年連続で減少したことが26日、東京地区私立大学教職員組合連合の調査で分かった。

 同教連は「以前遊興費とされたアルバイト代は生活費に充てられている。生活のために食費を削る学生もおり、健康面で不安だ」としている。

 調査は昨年5~7月、1都5県の18大学・短大に入学した学生の保護者を対象に実施し、99.8%の6166人から回答を得た。

 それによると、出費が落ち着いた6月の仕送り平均額は、ピークだった1994年の12万4900円から3割近く少ない9万1600円。このうち家賃が占める割合は66.7%と過去最高となった。家賃を除いた生活費は前年比1割減の3万500円と最も低く、ピークだった90年の4割ほどまで落ち込んだ。

 入学費用を工面するため保護者の5人に1人が借金をしており、借り入れ平均額は約158万円。新入生を抱える家庭の世帯年収は3年連続で減り続けており、受験から入学までの費用負担が「重い」と答えた家庭は9割以上に上った。

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