今春の卒業生の1割超、就職先決まらず 大学・短大生『朝日新聞』2011年4月23日付

『朝日新聞』2011年4月23日付

今春の卒業生の1割超、就職先決まらず 大学・短大生

 今春に卒業し、就職が決まった京都府内の大学・短大生は、全体の87.8%にとどまることが京都労働局の調査でわかった。「就職氷河期」といわれた2000年春よりも低い水準。長引く景気の低迷で、企業が採用を抑制している実態が浮かんだ。

 調査は今月1日現在の状況について、府内の大学29校と短大14校から聞き取った。それによると、就職希望者2万4466人のうち、就職先が決まったのは2万1475人で、2991人が未定だった。昨年度より就職が決まる率が「低くなった」「同じ程度」と答えた学校は合わせて60.0%だった。

 4年制の大学生だけをみると、希望者2万2554人のうち就職先が決まったのは1万9854人で、決定率は88%。「就職氷河期」といわれた00年春に卒業した大学生の内定率91.1%(厚生労働省と文部科学省の全国調査)よりも低く、「超氷河期」を裏付ける結果となった。

 労働局は「予想以上に厳しい結果」と受け止める。府内の企業約30社が参加し、就職先未定の大卒者らを対象にする面接会を5月30日午後1時から南区の京都テルサで開く。(堀田浩一)

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