東日本大震災:ボランティア活動、単位に 岩手大など検討 『毎日新聞』2011年4月14日付

『毎日新聞』2011年4月14日付

東日本大震災:ボランティア活動、単位に 岩手大など検討

 岩手大(盛岡市)と岩手県立大(岩手県滝沢村)が、被災地でのボランティア活動を単位として認めるなど、学生が被災者支援に取り組みやすい仕組みを作るため検討を始めた。両大学とも多くの学生が被災地で支援活動をしており、県災害ボランティアセンターの田山俊悦さんは「学生は今後の復興に欠かせない存在。長期的に応援してもらえる仕組みができるとありがたい」と期待する。

 センターによると、既に岩手大生は45人乗りのバスで被災地に3回支援に入り、県立大生は陸前高田市と釜石市で延べ210人が活動に参加した。

 陸前高田市はいまだに食料や宿泊先の確保が困難で、交通手段も限られている。県外のボランティアの受け入れ態勢が整わない中、県内の学生は貴重な戦力だ。市社会福祉協議会災害ボランティアセンターでは、両大学の学生が春休みを利用し4~5日交代で活動に参加。常時10人前後が仕事と人をマッチングさせるコーディネーターをしている。

 文部科学省は4月1日、学生が被災者支援に参加しやすい環境づくりをするよう、各大学に通知した。【長野宏美】

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