中四国の“学都”構想実現を 岡山大・千葉学長が退任会見 『山陽新聞』2011年3月19日付

『山陽新聞』2011年3月19日付

中四国の“学都”構想実現を 岡山大・千葉学長が退任会見 

 3月末に任期満了で退任する岡山大の千葉喬三学長(71)が18日、同大津島キャンパス(岡山市北区津島中)で記者会見した。国立大学法人化(2004年)に伴い意識改革を強力に推し進めた6年間を振り返り、大学の持続的な発展を願った。

 法人化には副学長時代から深く関わり、02年には教員の教育研究の「質」を問う評価制度を導入した。05年の学長就任後は「国の指示通り」ではなく「自らの意思」で大学を運営するという意識改革を全教職員に要求。そのため「計画、実行、評価、改善の繰り返しを徹底した」という。

 中四国地方の学術センターを目指す“学都”構想については「大学の自由度が増した『天の時』、交通の結節点という『地の利』は既にある。『人の和』を育み、社会のニーズに応えれば実現できる」と訴えた。

 日本のみならず国際的にも大きな衝撃を与えた東日本大震災の犠牲者には哀悼の意を示し、「国家的危機ともいえる状況に際し、リーダーシップを発揮できる人材育成が大学の使命だ」と話した。

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