学生ボランティア:小中に 沖縄大と糸満市教委が協定『琉球新報』2011年3月6日付

『琉球新報』2011年3月6日付

学生ボランティア:小中に 沖縄大と糸満市教委が協定

【糸満】糸満市内の小中学生の勉強を支援するため、市教育委員会(市教委)と沖縄大学は3日、大学生の学習支援ボランティアを小中学校に派遣することなどを約束した協定を結んだ。上原武教育長と加藤彰彦学長が市役所で協定書に調印した。市教委は4月から同ボランティアを活用し、各学校長の要請に基づいて、学習の遅れがある小中学生を校内で支援していく。

 大学側も学生が実際の教育現場の経験を重ねることができるなど、教員養成課程の充実を図れる利点がある。同大こども文化学科1~4年生約200人の必修科目として取り組むという。

 市教委によると、市内の小中学生は計6500人で、このうち300人ほどに学習の遅れがあるという。上原教育長は「求めていた支援であり、協定締結は本当にうれしい。課題に共に取り組み、素晴らしいものにしたい」と期待を寄せた。

 加藤学長は「学生たちが力をつけるためにも、現場で鍛えてもらいたい。新しい人材を生み出していくためにも全力を尽くす」と強調した。大学では同様の学習支援協定を那覇市と結んでいるほか、3月中に豊見城市、南城市とも新たに協定を結ぶ予定だ。

 また市教委では沖縄大学の学生以外にも、同じく市内小中学校で活動する学習支援ボランティアを一般からも募集している。問い合わせ、申し込みは市教委生涯学習課(電話)098(840)8162。

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