時事通信配信記事2011年3月1日付
予算案審議、３日以降に＝関連法案分離に野党反発－参院
参院予算委員会は１日の理事懇談会で、衆院から同日送付された２０１１年度予算案について、与党が目指していた２日からの審議入りを見送ることを決めた。与党が予算執行を裏付ける予算関連法案と切り離し、予算案だけを送付したことに野党が反発したため。審議入りは３日以降となる。
これに先立ち、野党側は参院議院運営委員会理事会で「予算案が予算関連法案と分離して送付されては院の権威に関わる」として、政府・与党の説明と謝罪を要求。与党側は謝罪を拒否し、協議は平行線で終わった。これを受け、予算委理事懇談会も日程協議を２日に持ち越した。
ただ、与野党は再度開かれた議運委理事会で、２日に枝野幸男官房長官を呼び、分離処理に関する政府の見解を聴取することで合意した。野党側が説明を受け入れれば、与野党は予算案の審議日程の協議に入る見通しだ。