『熊本日日新聞』2011年2月24日付
熊本大と熊日が連携協定 地域発展と人材育成へ
熊本大と熊本日日新聞社は23日、地域社会の発展と人材の育成を目的に包括的連携協定を結んだ。
熊本大は2005年11月から、これまで3人の熊日記者を教授や助教授として任用してきた。熊日は、文章表現などを解説する同大への寄付講座にも講師として記者を派遣している。こうした連携を、全面的な協力関係に発展させるのが協定締結の狙い。
熊本市黒髪の同大であった調印式では、谷口功学長が「協力関係を強めることで、学生に対する実践的な教育や、地域社会への政策提言を活発化できる」と期待を込めた。熊日の伊豆英一社長が「熊本大は県内の最高学府として地域に貢献してきた。地元紙としてさらに応援していきたい」と話した。
今後、地域社会発展に向けた調査や研究、学生の教育などで連携を深める。熊日は同大への社員の派遣を継続。今春からは、同大政策創造研究教育センターの客員教授として1人を派遣し、NIE(教育に新聞を)などを中心に教育・研究に協力する。(宮崎達也)