『南日本新聞』2011年2月24日付
鹿児島大病院新病棟 3月8日に起工式/鹿児島市
鹿児島大学病院(鹿児島市桜ケ丘8丁目)は、屋上ヘリポートや総合臨床研修センターを備えた地上9階建て新病棟の起工式を3月8日に行う。完成は2013年3月の予定。
現在の病院は1974年の完成で、07年度から新中央診療棟建設や既存施設改修を進めている再開発計画の一環。
新病棟は延べ床面積1万5500平方メートル、293床。病院全体で個室を現在の約60床から3倍に増やす計画で、新病棟には一般個室のほか、キッチンやダイニングを備えた「特別病室」も設ける。4人部屋は現在より広くなり、近くにトイレを設置する。
病棟8階には、総合臨床研修センターを開設。研修医や勤務医のための学習室や仮眠室、演習室、セミナー室を備える。屋上ヘリポートは、県が12月に運航開始するドクターヘリや防災ヘリの受け入れに対応する。新病棟総工費は約45億円。県の地域医療再生基金や国の補助金も活用する。
高松英夫院長は「ヘリポート設置で救急体制を強化できる。研修医の確保にも一層力を入れ、地域医療に貢献したい」と話した。