未来を築く地域発イノベーション/鳥取県-バイオ産業育成へ連携『日刊工業新聞』2011年2月16日付

『日刊工業新聞』2011年2月16日付

未来を築く地域発イノベーション/鳥取県-バイオ産業育成へ連携

 国立大学法人である鳥取大学医学部の米子キャンパス内に鳥取県が共同研究拠点を建設し、科学技術振興機構(JST)が機器を整備、それを鳥取県産業振興機構が管理・運営する―。

 こんなバイオ産業集積構想が鳥取県内で具体化している。鳥取県が次世代産業の一つとして計画する「とっとりバイオフロンティア」が4月に完成。世界最先端とされる鳥取大学の染色体工学技術を軸に、産学官の新たな連携が模索され始めた。(広島総局長・嶋崎直)

 「鳥取大学の優れた業績を産業に結び付けるのは難しい。大学の持つシーズを県がコーディネートし、直接地元企業と結び付ける形になった」。鳥取県商工労働部の岡村整諮産業振興総室長は、バイオフロンティア構想の特徴をこう説明する。企業のニーズ支援は、これまでも産業技術センターなどの機関がその役割を担ってきた。しかし新産業を創造するためには、ニーズ対応型では限界がある。

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