『山形新聞』 2011年02月15日付
山形大、首都圏での就活サポート 夜行バス運賃を半額補助
厳しい就職戦線を受け、山形大は3月1日から、学生が首都圏で就職活動する際の夜行バス運賃を半額補助する。路線バス運賃への補助は東北地方の大学で例がないという。
対象は来年3月卒業見込みの学部学生で補助対象路線は山形-東京便、米沢-東京便、鶴岡-東京便。公務員、教職員を含む採用試験や企業説明会のため、夜 行バスを利用して首都圏と本県を往復したケースで利用できる。利用できるのは1人当たり2回で、期間は3月1日から6月30日まで。学生の半数が首都圏で の就職活動を行うという想定で、予算は約500万円を確保した。
同大を今年3月に卒業予定の学生の就職内定率は86.6%(1月末現在)。学務・入試企画室は「回復傾向にはあるが、まだ厳しい状況」とみている。結城章夫学長は同日の定例会見で「学生、保護者の経済的負担を少しでも軽減し、就職率を高めていきたい」と語った。