香川大が外国人研究生の選考方法を改善『四国新聞』2011年2月11日付

『四国新聞』2011年2月11日付

香川大が外国人研究生の選考方法を改善 

 香川大は10日、中国籍の元研究生による強姦(ごうかん)致傷事件を踏まえ、外国人研究生の受け入れ選考方法を改善したと発表した。4月以降、研究生を希望する場合、発表論文や出身大学の学部長の推薦状などの提出を義務付けるほか、選考時の面接を複数の教員で行い、研究生の身辺調査を徹底する。

 改善策によると、これまで提出させていた外国人登録証明書や出身大学の成績証明書に加え、発表論文や学会活動の記録、法令順守に関する宣誓書、出身大学の学部長の推薦状の提出を義務付け。研究生の出身大学に関する情報を同大のインターナショナルオフィスを通じて収集し、問題点がないかをチェックする。

 これまで指導予定教員が単独で行っていた外国人研究生の面接試験は、複数の教員で実施。海外からの応募で直接面接ができない場合は、インターネットを通じて実施することにした。

 また、在学中の指導相談体制については、4、10月の新入留学生ガイダンスで社会規範の尊重や日本の法令順守などの指導に加え、留学生センターが随時、注意喚起を行う。

 一井真比古学長は「受け入れ数は減少するかもしれないが、事件を受け、全国的にみても厳しい基準を設けた」と話した。

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