県ドクターヘリ運航 救命率向上へ県内全域30分圏内『岐阜新聞』2011年2月9日付

『岐阜新聞』2011年2月9日付

県ドクターヘリ運航 救命率向上へ県内全域30分圏内 

 県ドクターヘリの運航開始式が8日、基地病院となる岐阜市柳戸の岐阜大学医学部付属病院で開かれた。医療、消防の関係者ら約50人が出席し、県の救急医療体制の充実に大きく貢献する同ヘリの運航に期待を寄せた。運航は9日から。

 式典では、古田肇知事が「広い県土をもつ県にとって、悲願だった。県民の命を大切にする県として、最適なシステムづくりを進めていく」、岐阜大学の森秀樹学長は「地域医療に果たす役割は大きい。責任を果たしたい」とあいさつ。続いてテープカットや同ヘリの内覧会を行った。

 同ヘリは、同大病院の屋上ヘリポートに常駐し、消防本部の要請で、救急医と看護師が同乗して出動。現場や機内で救急医療を行い、患者の症状に合った病院に搬送する。

 これまで、県防災ヘリに医師を同乗させるドクターヘリ的運航を行っていたが、現場に到着する時間を短縮でき、機内から患者の医療データを病院に送る装置も国内で初めて搭載する。

 年間300~400件の搬送を見込んでおり、同病院高次救命治療センターの小倉真治センター長は「県内どこでも30分以内で到着でき、救命率向上につながる。山間地の患者の搬送に有効」と話している。

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