東北大総長と企業経営者が意見交換会 産学連携進展に期待 『河北新報』2011年1月28日付

『河北新報』2011年1月28日付

東北大総長と企業経営者が意見交換会 産学連携進展に期待 

 東北大は27日、製造業など地元企業との連携強化に向け、井上明久総長が宮城県内の経営者と語り合う「地域企業との意見交換会」を始めた。仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台であった初会合で、経営者側は産学連携の進展に期待を寄せた。

 経営者側からは川田正興みやぎ工業会会長をはじめ製造業、医療、情報通信などの分野の経営者13人が参加。大学側は幹部8人が出席した。

 井上総長は冒頭のあいさつで「自動車、半導体、航空機の関連企業が宮城県内に進出し、地元企業に取引の可能性が広がっている。地元との産学連携に向けて率直な意見を交わしたい」と述べた。

 これに対して経営者側は「地元企業が連携したくても大学側の敷居が高い」「次世代の経営者を育てるため、学生に企業家精神を醸成してほしい」などと要望した。

 ソフトウエア開発、トライポッドワークス(仙台市)の佐々木賢一社長は「情報技術分野では東北大と地元企業との産学連携が始まっている。こうした成功例を広くアピールし、新たな挑戦を増やすことが大切だ」と指摘した。

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