広島大、公文書分室を開設『中国新聞』2011年1月22日付

『中国新聞』2011年1月22日付

広島大、公文書分室を開設

 4月の公文書管理法施行を控え、広島大は21日、大学の運営関連資料などの書庫を、東広島市鏡山の大学本部棟に開設した。広島大文書館の分室に位置付け、国立公文書館(東京)に準ずる施設として政令指定を目指す。

 文書館公文書分室は本部棟1階に開設し、作業スペースを含め約110平方メートル。キャンパス移転など大学運営や奨学金など学生関連の計7千点を保管する。個人情報保護法に抵触しない資料は原則公開する方針という。

 公文書管理法制定は2007年、年金記録のずさんな管理が発覚したのがきっかけ。公文書を「国民共有の知的資源」と定義し、行政機関のほかに、国公立大や独立行政法人にも厳格な管理を指示。保存期間を過ぎた公文書は国立公文書館などに集める。

 広島大の取り組みは先行しており、04年に文書館を開設。学外からも貴重な資料が寄せられている。分室の開設式典には浅原利正学長たちが出席し、国立公文書館で専門研修を積んだ村上淳子分室長から説明を受けた。

 

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