共同獣医学課程12年度開設へ 岩手大”東京農工大『岩手日日新聞』2011年1月13日付

『岩手日日新聞』2011年1月13日付

共同獣医学課程12年度開設へ 岩手大”東京農工大

 盛岡市の岩手大(藤井克己学長)は、東京都の東京農工大(小畑秀文学長)と共同獣医学課程の2012年度開設を目指す。両大は12日、都内で同課程設置準備に関する覚書を締結。それぞれの特色を生かし、高度獣医療と食の安全に貢献する人材を育成する。

 岩手大によると、両大は2010年7月から国際的な水準を満たす獣医学教育の充実を図るため、共同教育課程設置に向けて具体的な検討を進めてきたという。岩手大は産業動物、東京農工大では伴侶動物の高度獣医療を実践している特色を持つ。この特色を生かし、高度獣医療提供や人類の健康と食の安全、生命科学研究の発展に活躍できる国際的視野を持つ人材を育成するという。

 現時点では、定員は両大の現行と変わらず1学年計65人(うち岩手大30人)。専門科目では遠隔講義システムによる双方向教育や学生参加型の対面授業、実習を行う。4年次後期からは卒業後の進路希望を踏まえて先端生命科学(基礎・応用)と高度獣医療(臨床)の両コースを設置。学位は学士(獣医学)を授与し、両大学長連名の学位記となる見通しという。

 岩手大農学部獣医学課程長の居在家義昭教授は「それぞれの専門性を生かし、両校の学生に専門性を持った教育ができることは大きい。より良い教育ができると確信している」としている。

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