稼働半年で1324人受診/弘大救命センター『陸奥新報』2011年1月13日付

『陸奥新報』2011年1月13日付

稼働半年で1324人受診/弘大救命センター

 昨年7月に本格稼働した弘前大学医学部附属病院高度救命救急センターは、同12月末までの総受診患者数が1324人になることが分かった。12日開かれた定例記者会見で遠藤正彦学長が明らかにした。遠藤学長は「来た患者さんは全て対応している」とし、ヘリによる救命率アップへの効果とともに「近隣病院との提携を密にしなければならない」と課題も述べた。

 12日に発表した同センター運営状況(同センター集計速報値)によると、1カ月平均で約221人、1日平均約7人が利用している結果となった。

 総受診患者数のうち、新規患者数は629人で全体の47・5%、再来患者数(掛かり付けの患者)が695人。重症患者数は372人で全体の28・1%だった。

 入院したのは595人(44・9%)で救命救急病棟への入院は382人、大学病院の病棟への入院は213人。外来での死亡は49人だった。

 軽症で帰宅した患者は662人と半数を占めた理由は再来(掛かり付け)患者の多くが軽症のためだが、再来患者の一部は重症で救命救急病棟に入院することもあった。

 また、特徴として9、10月にはクマによる外傷件数がそれぞれ1件ずつあった。

 記者会見で遠藤学長は同センターについて「地域の第三次救急医療を担う点と緊急被ばく医療を行うという大きな役割がある」とし救命率アップへの効果について強調した。

Proudly powered by WordPress   Premium Style Theme by www.gopiplus.com