長崎大に文系新学部を構想 片峰学長「教養教育は重要」『長崎新聞』2011年1月13日付

『長崎新聞』2011年1月13日付

長崎大に文系新学部を構想 片峰学長「教養教育は重要」

 長崎大の片峰茂学長は12日、記者会見を開き、同大に文系の新学部を開設したいとの意欲を示した。2011年度の国からの運営費交付金は前年度比0・3%増の163億8400万円となったことも明らかにした。

 同大には現在▽医学▽歯学▽薬学▽工学▽水産学▽環境科学▽教育学▽経済学-の計8学部がある。片峰学長は「21世紀にこの大学が総合大学として大きな発展を遂げるには、教養系の学部がどうしても必要。国際的に強い人材をつくるためにも教養教育は重要」と話した。12年春にも開設したい考えだが、少子化や国の財政難から「文部科学省が簡単に認めてくれるはずはない。12年はかなり難しいと思う」との見通しも示した。

 新学部設置に向けて同大は昨年5月、片峰学長らでワーキンググループを立ち上げ、議論を重ねてきた。まだ具体像はできあがっていないが、片峰学長ら執行部が任期満了となる9月末までに何らかの方向性を示す予定。

 大学運営に使われる交付金は、全国の総額が減らされる中、同大は前年度を上回った。歯学部の骨に関する研究など新規事業に着手する。医学部医学科の入学定員1人増も認可され、医学部設置基準のランクが上がり、教員を4人増員するための予算もついた。

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