医療センターで連携/県と香川大が協定書調印『四国新聞』2010年11月10日付

『四国新聞』2010年11月10日付

医療センターで連携/県と香川大が協定書調印

 香川県内の医師確保や地域の医療機能強化を図ろうと香川県と香川大は9日、「地域医療教育支援センター設置に関する協定書」に調印した。香川県の地域医療再生臨時特例基金を活用し、来年4月から同大医学部生への修学資金の貸し付けや、香川県内の6病院で医学部生による臨床実習などを開始する。

 同センターは、昨年10月に香川県が策定した香川県地域医療再生計画の一環で、同大医学部付属病院内に7月に設置。本年度からの4カ年計画で、同基金から1億4千万円を支出する。

 この日、香川県庁であった調印式には、浜田恵造香川県知事と香川大の一井真比古学長らが出席。協定書にそれぞれ署名した後、浜田知事が「県民の命を守ることに全力を挙げる。香川大とのパートナーシップを着実に進展させたい」とあいさつ。一井学長は「医師の地域間格差を是正するとともに、地域の医療人として技術向上にもつなげたい」と成果を期待した。

 同大によると、臨床実習などで連携する6病院は陶病院(綾川町)内海病院(小豆島町)坂出市立病院(坂出市)三豊総合病院(観音寺市)土庄中央病院(土庄町)さぬき市民病院(さぬき市)。医学部の5、6年生が1~12週間の実習で地域医療の現場を体験する。

 2012年度中には同大に臨床教育開発棟を新設し、医学部生の卒業後の臨床研修プログラムや休職中、休職後の医師のキャリア支援なども行う。

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