出前講義、部活で交流 都留文大と桂高『山梨日日新聞』2010年10月26日付

『山梨日日新聞』2010年10月26日付

出前講義、部活で交流 都留文大と桂高

協定締結 来月から学生が国語授業に参加

 都留市の都留文科大(加藤祐三学長)と桂高(深沢信吾校長)は25日、高大連携協定を結んだ。同じ市内にある立地を生かし、高校教師を目指す学生の職場体験や大学の出前講義を実施するなど、連携を強化。部活動や学園祭など課外活動での相互交流も図り、教育内容の充実を目指す。

 協定書には、連携事業の内容として、(1)大学による公開講座や出前講義の実施(2)高校での学生の教育実習の協力(3)大学による高校の部活動の支援と交流の促進-などを盛り込んだ。

 10月中旬に、桂高2年生全員が都留文科大のオープンキャンパスに参加するなど交流を進めていて、11月からは同大国文学科の学生6人が「ハイスクールTA(ティーチングアシスタント)」として同高の国語の授業に参加。小テストの採点など職場体験を行う。全国的に有名な同大陸上部や吹奏楽部と高校生の合同練習や、米国人留学生との交流なども予定している。

 連携は桂高から提案。同高によると、生徒にとっては大学の授業や学生生活の雰囲気を知ることで大学のイメージを確立し、進路を考えるのに役立つという。また、県東部地域の県立高校再編が進む中で、市内唯一の普通科高として、地元大学との連携で独自色を出したい狙いもある。

 一方、市立大学として地域貢献に力を入れる大学側も地元校との連携を歓迎。市内の小中学校では、教職志望の学生を派遣する交流が盛んだが、高校では初めて。高校教師を目指す学生にとって現場理解につながり、教員採用面接などでのアピールも期待できるという。

 同日、同大付属図書館で開かれた調印式には約30人が出席。加藤学長は「高大連携のモデルケースとしていきたい」とあいさつ。深沢校長は、「地域の大学と連携を深めることで、学園都市を目指す地元の活性化にも役立ちたい」と語った。

 

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