医療充実へ講座開設 弘大とつがる西北五広域連合が協定『陸奥新報』2010年10月27日付

『陸奥新報』2010年10月27日付

医療充実へ講座開設 弘大とつがる西北五広域連合が協定
 

 弘前大学大学院医学研究科(佐藤敬研究科長)は、つがる西北五広域連合(連合長・平山誠敏五所川原市長)からの寄付で「地域医療学講座(つがる西北五広域連合)」を11月1日に開設する。西北五圏域の地域医療の充実に向けた研究に取り組むもので、26日に同研究科と同連合が設置に関する協定を締結した。

 講座は、2009年に策定した県地域医療再生計画に基づき、西北五地域保健医療圏における地域医療の充実を図ることを目的に設置。自治体病院機能再編成計画を進める同連合が、地域医療再生臨時特例交付金25億円の中から2億800万円を寄付した。

 消化器血液内科学講座の福田眞作教授が併任し、専任の准教授や講師らによる5人体制。設置期間は14年3月までで、津軽地域における重要な疾患であるがん、糖尿病などに関する基礎的・臨床的研究に取り組むほか、地域の実態に対応した医療教育の在り方、臨床実習の指導方法なども研究する。

 同科で行われた協定締結式では、佐藤科長が「医師の養成では課題が多岐にわたり、教えることも膨大になっている。地域との連携、協力体制を強化していかなければならない」とあいさつ。

 平山連合長は「講座の設置により、地域住民の健康管理や疾病予防への取り組みが促進され、地域医療の充実が一層図られることを期待する」と述べた。

 佐藤科長は取材に対し「中核病院が完成すれば、身近にある最大規模の研修病院になる。西北五地域は本県医療の縮図。実践的な教育の場として理想的であり、地域の特殊性を視野に入れた研究、教育を一層強化していきたい」とした。

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