信大繊維学部が創立100周年記念式典 卒業生らエール『信濃毎日新聞』2010年10月24日付

『信濃毎日新聞』2010年10月24日付

信大繊維学部が創立100周年記念式典 卒業生らエール

 上田市常田の信大繊維学部は23日、創立100周年記念式典を同市材木町の市文化センターで開いた。同窓生ら約600人が出席。浜田州博(くにひろ)学部長は式辞で、同学部が100年にわたって最先端の科学技術を担ってきたとし、「100年を振り返る日であるとともに、次の100年に向けた出発の日」と決意を新たにしていた。

 浜田学部長は、「ファイバー工学」を核に研究開発や人材育成のための施設を建設し、企業や他大学などと連携して国際的な教育研究拠点を目指す取り組みを紹介。山沢清人学長は「繊維の技術は人の暮らしに最も近く、日本や世界の発展のために重要な役割を担っている」と強調した。

 来賓の西岡武夫参院議長は、蚕糸業の衰退で学部が存続の危機にあった歴史に触れ「100年を大きな節目として、さらなる発展を地域、日本、世界のために果たすように願っている」と述べた。

 式典に先立ち、ともに同学部卒業生の坂元龍三・東洋紡社長、安保正一・大阪府立大副学長が講演。安保さんは自身の学生時代や研究を振り返り、「学生や若手研究者は国際的な視野を持ち、情熱を持って研究を続けてほしい」と呼び掛けた。

 信大繊維学部は、1910(明治43)年に前身の上田蚕糸専門学校が開校。49年の信大設置に伴い、学部として発足した

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